2017-12-23
*クリスマスのお菓子最終回*
ナチュールさんに納品してきました。北欧の昔の紙袋、ぜんぶ使いました。今回は紙袋から溢れています。。。
9種類作りました。
まずは、この日のために忍ばせておいたシュトレン。10月末にお話をいただいたときから、通販とは別のシュトレンを仕込んで最後に出そうと思っていました。通販のシュトレンは、ホールで日々の変化を楽しみながら味わうのに対して、こちらの”ナチュールさんの”シュトレンは、待ったなし!というか、短期集中型の、というか、一発で味わう!?シュトレン。そのために配合を変えました。ほんの2センチくらいのかたまりです。これを5ミリくらいの薄さにカットしてお召し上がりください。なぜそんなにうすーーーーくにこだわるかというと、シュトレンは日持ちさせるためにも乾燥気味に焼き込むので、厚くカットするとパサパサ感が出てしまうからです。もっちり白米文化の日本人にはパッサパッサです。なので、薄く、温かいお飲物と一緒に、が美味しく味わう秘訣。ホールを抱き枕のように愛でながら日々葛藤しながらクリスマスまで長距離走のように、がありんこ菓子店の目指すシュトレンではありますが、こういう短距離走の”形”があってもいいかな___という初の試み。ピンポンダッシュ、みたいなもの。
2つめは、金柑とハチミツの___のど飴、ではなく、タルトですよ奥さん!これは金柑が期待以上に「おいし❤」かったので当然おいしいに決まっていますが、相方のハチミツもなかなか入手困難なオーガニックの、一匙なめても喉がつーーーんとしない、ちょうどいいベッドの固さで安眠できるようなハチミツです。これをクレームダマンド的な生地とタルトで焼き込みました。素顔がおいしいので、粉砂糖をふったりの化粧はなしで。
3つめは、なんともメルヘンな木馬と柊のレーズンサンド。おっきいです。(⬅紙袋から溢れた原因)。
4つめは、ああああ、またチョコ系がない!!と気づいて焼いたチョコのタルト。なんで僕たちがまた?ってかんじでピスタチ男がたくさん並んでいます。半分くらいがよかったかも。おっきいです。(⬅これも紙袋から溢れた原因)。
5つ目は、午後のスコーン。エッジが効いてサクサク、なかはシットリ。いつも作っている朝向けのスコーンよりもやや特別感のある発酵バターや生クリーム、粉を使っています。おすすめの温め方は、ラップをせずにそのままお皿にのせて10−20秒チン、そのあとアルミホイルに包んで温めておいたトースターやオーブンで1分−2分(機種によりますので、カスタマイズしてください)。
6つ目。クリスマスといえば連想するのはやっぱり苺のデコレーションケーキ。略して苺。ということで、ずっと封印してきたジャムをこの期間ずっと作ってきて、最終回は苺にしました。とはいっても、苺感を出すために、木苺を少量加えています。木苺の種はちょっと存在が大きいので、裏ごして取り除いて乾燥して粉砕して投入しています。苺は___これが封印して来た理由ですが___そのままで充分おいしい日本の果物の代表選手。手を加えるなんておこがましい。しかもですよ、今回の苺は立派な小諸の紅ほっぺと章姫。生産者の方にも「悪くない」と言っていただけるように、高級苺をジャムにして叱られないように作ってみました(弱気)。トーストにも、ヨーグルトにも、午後のスコーンにも。
7つ目は定番の冬のパウンド、8つ目はクランベリーサブレ、9つ目はスノーボールクッキーです。スノーボールは冷やすとお口の中で溶ける落差が楽しめます。
以上の9種類のうち9種類が大きな袋に、7種類が小さな袋に入ってというか溢れています。スコーンは菊型で抜くと端切れが出るので、それを丸めてプリン型で焼いたポップオーバーみたいなのと2つ形があります。どの袋にもスコーンは2個。(⬅これも紙袋から(略))
今回の納品は、駐車場からナチュールさんまでの間に4回息切れして運びました。一袋がなかなかの重さです。特別な舞台で、ちから一杯乱舞して溢れた、ありんこクリスマス菓子をぜひ!!
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抱き枕とかちょうどいいベッドの固さとかって、ありんこサンタ寝不足アルネ。オヤスミナサイ*