2017-08-23


今週末の日曜日、NATURhome敷地内のCAFEammiさんで
ひっそりと生菓子をご提供することになりました。

おそらく(あと数日後ですが、まだ決定してなくて。。。)、
晩夏の、そして初秋の生菓子を4種類、合計40個くらいご用意すると思います。


 NATURさんは、ハルニレテラスがオープン以来、私の中で群を抜いて大好きなお店です。
それは、なぜなのだろうと思ったとき、浮かぶのは、
どこかのどなたかのお客様に、喜んで頂きたい!!!!!という思いというか、
ベクトルが同じ方角で向かっているから、そうに違いないと思ってきました。

3年ちょっと前に、ぴっち部長という、ありんこ菓子店をオープンに導いてくれた猫が急逝したとき、
いろんな方がいろんな形で慰めの言葉を、弔いの品を届けてくださいました。

すべての方に全力の感謝をしている次第ですが、そのときNATURさんは私にとって憧れの存在でしかなかったのに、
愛兎のお友達の大切なリサラーソンの猫を、おもむろにエコバックから出して、
ぴっち部長のかわりにならないけれども、
と届けてくれたのです。

それ以来、私はNATURさんの方角に足を向けて寝ていません。
お声掛け頂けたら、できる精一杯を何でも、本当に何でも、する所存です。




今日は週末の生菓子に全神経を注ぐ(大げさですが、本当にそうなんです)前の最後の日です。
この別荘地に移って来てから仲良くしてくださる方と一緒にランチデートをしてきました。

私が蕎麦モードなので、その方が気になるお蕎麦屋さんに行ってきました。
軽井沢駅から18号を越えて、すぐあるそのお店は、今まで知らずにきたところ。
ふたりで三種盛りのお蕎麦を喜々と注文しました。
しかし。

三種のうちの十割蕎麦が、?、??、???という、危うい感じなのです。
気のせいかな?気のせいかな??気のせいかな????と思って着地した結論は、
腐敗という言葉でした。

一緒に居る人にも悪いし、少しずつ食べたのですが、私には週末のミッションがあります。
ここで調子を崩す訳にはいかない!と、出されたものは有り難くいただくべし、
という、今まで守って来た親のしつけに反して、残しました。
そして、会計の際に小声で残した訳を話しました。
同業者として、このままでは危険だと思ったからです。
ところが。

そのスタッフは「十割蕎麦は酸っぱいんです。よく言われますが、そういうものです」
(#ムキッ←いやいや、そんな程度のことなら食べちゃいます)

むっとして言われたので、ああ、この店はいずれつぶれるだろう、レジうしろのシンクも黒カビだらけだし、
何を言っても伝わらない。と、うなだれて店を後にしました。


そのあと行った好みのお店を三軒、でも心は一向に晴れずに、家に戻ってシンシンと2時間寝込みました。

そしてむくっと起き上がって、超猛烈に、猛然と、厨房を2時間かけて掃除しました。
きっと飲食関係の神様が、念入りに念入りに念入りに掃除したほうがいいよ、
と伝えてくれたのだと。




ありんこ菓子店は菓子製造業で、カフェではありません。
全力で衛生的につくったとしても、
お持ち帰り頂く過程でお菓子が徐々にその生命を終わらせて行きます。

だから。

保冷剤は安くはないですが、できるだけつけます。
耳にタコができて嫌われるくらい、
クーラーボックスの携帯をお願いしています。

その心は、ただ一つ。

私の目標は、お菓子という手段で、作った時の美味しさをできるだけ損なわずに、
喜んで頂きたいから。

その一つに尽きるから。

よく、この内容で儲けあるの?原価考えている?と

職種の違うお店のオーナーにさえ心配されていますが、

ありんこ菓子店は、

能力が細やかだったとしても、
やれるだけのことをやるだけ、
やりたいことは、それだけ、

なのです。


やれるだけをやって、
その対価としてこのくらいが上限かなという自分の価格感覚で値段をつけています。
お召し上がり頂いて、せめて、がっかりされないように。

安心とか安全はうたいません。当たり前すぎるから。

ただただ美味しいと喜んで頂けるように。



そうしたら、きっと私は、たとえダンプの後輪に押しつぶされて死んだとしても、
何があって命を落としても、悔いはないのです。


今日は蕎麦屋で悲し過ぎるできごとがあったので、
ワインを一本飲んで書いています。
だから大げさだし、お店のブログとしてどうかな(でもそれはいつもか。)、
っていう内容かもしれませんが、

1時間ぐらい号泣して書こうと思って生の声で書いているので、
それでいいのです。



おやすみなさい。みなさまに幸せがありますように。